家族の方へ
こんなお悩みを多くいただいています。
ひとりで悩まないでください。
- うちの子、高校卒業して就職したんですけど、すぐに辞めてしまって。それから半年くらい家でゆっくりしてたんで、そろそろ働いてほしいと思って言ったけど、動く様子もないんです。もう1年経ったし、どうしたらいいでしょう。
- うちの子、過去に不登校もあって人との関わりが苦手だと思うんです。すぐに高校卒業なのに進学するかも決まっていません。働くにしても社会でうまくやっていけるか心配なのに、話もしてくれないのでもうなにを考えているのか。
- ひきこもりの息子のことで相談なんですが、中学から不登校ぎみで、高校もほとんど行ってません。卒業してずっとひきこもっています。息子は話しかけても無視するので何年も話ができません。していません。夫は放っておけばいいって言うけど、このまま何も変わらなかったらどうしようって不安です。
- うちの子は買い物とか親と一緒に出掛けることはできるんですけど、それ以外はずっと家に居ます。相談できるとこあるよって言っても、ぜんぜん無反応で。外に出て家族以外の人とも関われるようになってほしいんですけどね。もう辛くてどうにかなりそうです。
- うちの子ひきこもって長いんですけどなかなか外に出れなくて。自分でも家から出られるようになりたいみたいなんですけど、いろいろこだわりがあって、難しいんです。ちょっと気に食わないとすぐにへそを曲げて機嫌が悪くなるし、気を使います。以前、発達障がいがあるって言われたこともありますけど、病院に連れて行った方がいいんでしょうか?
ご家族ですから、自分のこと以上に、なんとかしてあげたいと思っていらっしゃることでしょう。
私たちは家族の悩みもとても深いと感じ
一緒にサポートしたいと考えています。
親として、家族として、何とかしてあげたいという気持ちがあるからこそ、シエルブルーのホームページをご覧になられていると思います。
思うようにならない焦りや、自分たちの関わり方が悪かったかもしれないという自責の気持ち、動こうとしない当人に対する憤りを感じているかもしれません。家族も当人と同じように傷つき、迷い、つらい思いを抱えています。
ひきこもりの状況や原因は様々で悩みの渦中から抜け出す方法も一通りではありません。それぞれの状況にあったスピードで、行きつ戻りつしながらも継続的に伴走し、家族と本人が良い関係でいられるための家族の在り方や、本人への関わり方を一緒に考えていきます。
まずは、家族だけで抱え込まずに
相談することから始めてみませんか。
ひきこもりは、「怠けている」「甘えている」のではありません
ひきこもりは、「甘え」や「怠け」によってなるものでも、育て方が悪いからなるものでもありません。「ひきこもり」というのは、病名ではなく、状態を表す言葉です。
「ひきこもりとは、いろいろな要因から、長期に渡り(6か月以上)学校や仕事に行かない、家族以外の人との関わりがないなど、社会に参加せずに自宅にひきこもっている状態を言います。(ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン,2010改変)」
周囲からは「怠けている」「甘えている」と思われがちで、かつ、「みんなとは違ってしまった自分はダメな人間だ」という自分を責める思いを抱え、苦しんでいる方が多いです。
ひきこもりの原因と回復に大切なこと
さまざまなストレスを感じ、心理的な危機を幾度と重ねることによってエネルギーが低下し、ひきこもりが始まります。誰もがひきこもりを経験する可能性があり、ひきこもりの原因も様々で、誰かのせいではありません。
私たちは何か問題が起きると、ついつい「過去の出来事のせい」「誰かのせい」など、原因探しをしてしまいがちです。
しかし大事なのは「自分を責めない」「誰かを責めない」ことです。「責める」ということが、これからの問題解決のためのエネルギーを奪ってしまうからです。
なぜひきこもっているのか、本人に訊きたくなるところですが、本人にもわからないことが多いのです。
ひきこもりの状態は、ストレスから離れて休息をとり、疲れ切った心と身体を休め、次に動き出すためのエネルギーを補給するための大切な休息時間です。
ひきこもりが始まった時には、まずはゆっくり休み、エネルギーを回復することが大切です。
「休む」ことができれば、新たに始まる人生のスタートラインに立つことができます。
心と身体のエネルギーの回復とコミュニケーションの継続がポイント
「安心・安全な環境」でしっかりと休み、「理解してくれる人」が、そばにいることでエネルギーが回復し始めます。
この時、ひきこもりの問題のゴールを所属に戻ることや外出・自立することにおくことは、状況や本人の気持ちに沿わず、かえって問題を長期化させてしまうことがあります。
本人に将来に対する気持ちを聞いたり、本人の行動を助言するような関りが、理解してもらえない思いや、迷惑をかけている自責の念を強くし、ゆっくり休んでいるように見えても気力は消耗してしまうことも多いです。
ひきこもりという言葉のみで本人を理解するのではなく、家族全体の複合的な課題を視野に入れ、 本人や家族の孤立の防止・つながりの回復などの支援が必要となるのです。
ひきこもりからの回復には、コミュニケーションの回復が大切です。まずは周囲のかたの「あいさつ」や「お願いとお礼」など声かけからはじめましょう。
声かけは家族だからこそ、本人に無理させることなく始められる大切なコミュニケーションです。そして、声かけは返事を期待しすぎずに淡々と続け、途中でやめないようにすることが肝心です。
よくある質問
本人が支援を拒否するのですが?
本人に何とか動いてほしい、と思われるご家族のお気持ちは当然のことだと思います。
ただし、本人の状況によって、今できることは異なります。一緒に状況を整理していきながら、本人への関わりを考えていきましょう。
金銭要求や暴力があり困っています
暴力に対しては第一に家族の身を守ることが大切です。我慢せず、早期にご相談ください。金銭要求に対しては具体的な対応方法を一緒に考えていきましょう。
ひとりで悩まずに、シエルブルーにご相談ください
まずは、お電話であなたのお話をお聞きし、面談日を設定します。あなたの抱えている悩みを整理しながら、一緒に解決策を考えていきましょう。
それぞれの状況に合わせた個別的な支援を組み立てるうえで、必要であれば他の支援機関と協働して支援を行います。
利用料金は無料です。
相談支援専門員、精神保健福祉士が対応します。
シエルブルーは、みよし市の「ひきこもり相談窓口」を受託しています。