シエルブルー 1日の流れ
利用者の1日の流れをご紹介します。
何かをしなければならない、なんて強制は全くありません。
個々の気持ちを尊重した関わりをしています。
対人緊張や集団恐怖のために、外出できなくなったAさん
AM11:00 来所
シエルブルーに到着。まずは「入退室表」に来た時間と名前を記入します。シエルブルーは10時からオープンしてますが何時に来なければいけないという決まりはありません。Aさんは乗客の多いバスは苦手ですが、行きはバスの利用に挑戦しています。
鞄をロッカーに入れると、自分のスマホだけを取り出してWi-Fiにつなぎ、いつもの席で好きなYouTubeを観るのが日課です。気が向けばノートパソコンを借りて観ることもあります。
PM0:30 ランチ
昼食が必要な人は各自用意し持参します。ランチタイムは決まっていないので食べたい時に各自で食べます。お弁当を持参する人、シエルブルーのキッチンで簡単な料理を作る人、外に食べに行く人、お弁当を注文して配達してもらう人、食べない人もいます。
Aさんは一人で食べる方が気楽だからと他の利用者やスタッフから離れた席で食べました。
PM1:30 プログラム参加
火曜日・木曜日・土曜日の午後は1時間くらいのプログラム活動がありますが、参加は自由です。
普段は緊張するのでプログラム活動に参加しないAさんも、今回の「Switchゲーム交流会」には、以前やったことがあるということで参加しました。
スタッフを含めて5人の参加でしたが、このプログラム活動に参加できたことでと少し自信がつきました。
PM2:30 個別面談
本人が希望すればスタッフと面談することができます。相談したいことが明確でなくても、話をすることで気持ちが整理できるときもあります。
Aさんは2週間に1回の定期面談をすることにしています。最初の頃は面談のためだけにAさんはシエルブルーにきていました。しかし、今は毎日のように、何時間もシエルブルーで過ごすことができています。今の気持ちや状況の振り返りをしながら、Aさんが望んだ未来に向かってスタッフと一緒に考えます。
PM3:30 帰宅
シエルブルーはいつきても、いつ帰ってもいいところです。
行きはバスで来ましたが、帰りは家までスタッフが送ることにしています。この日は久しぶりのプログラム参加で疲れたので、いつもより早く帰りたいとスタッフに伝えすぐに帰ることとしました。自分の気持ちをスタッフに伝えられることも、少しずつできるようになってきました。
ある1日の様子 ウノゲームの様子
仕事にブランクがあり、就職できるか不安を感じるBさん
AM10:00 来所
シエルブルーに到着。Bさんは就職するためには決められた時間にいくことが必要だと考え、火曜日から金曜日の4日間、10時から12時まで内職をしています。最初は週に1度も来れないことがありましたが、少しずつ安定して通えるようになってきました。
仕事は難しくはありません。流れ作業ではなく個人で集中して取り組めるようになっています。人と速さや出来映えの綺麗さを比べる必要はありません。始めのうちは集中力が持続できない時もありましたが、今では、2時間も集中して取り組めるようになりました。
PM0:00 ランチ
この日の昼食は、お弁当を注文して配達してもらうことにしました。
自分で昼食を持参する日は冷蔵庫を利用します。
フリードリンクの麦茶は喉が渇く自分にとってとても助かります。
電子レンジやキッチンもあって調理をして食べることもできます。
家では一人で昼食していましたが、今はスタッフや利用者とおしゃべりしながら食べられるのでいつもより美味しく感じます。
PM1:00 就労準備支援員とハローワークへ
安定して通えるようになったからと、相談センターの就労準備支援員と引き合わせてもらいました。この2ヶ月間は毎週木曜日に1時間の講義と面談を受けています。これまで「仕事のマナー」「労働に関する法律」「必要な仕事のスキル」などを教えてもらい勉強になりました。
最終日のこの日は実際にハローワークに出掛けて行って求人検索を行いました。
PM2:30 就労面談
ハローワークから帰ってくるとシエルブルーのスタッフも交え3人で面談です。検索した求人をもとに、どんな働き方が良いか一緒に考えました。会社によっては職場実習を受け入れてくれるところもあると聞きました。作成した履歴書の確認や必要なら面接の練習もしてくれると聞いて心強く思いました。
PM3:30 フリータイム
がんばったご褒美にハンドドリップでコーヒーを淹れて飲みました。シエルブルーでは50円で豆から挽いたコーヒーがお菓子付で飲めます。
気分で紅茶にすることもありますが、シエルブルーに通い出して喫茶店へ行く回数がぐっと減りました。
そのあとは他の利用者やスタッフとUNO(カードゲーム)をしました。
最近の夕方は恒例となっています。
PM5:00 帰宅
Bさんはマイカーで通っているのでいつ帰ってもいいのですが、いつも時間ギリギリまでいます。「入退室表」に帰りの時間を記入すると、スタッフが見送ってくれるのでいつも退所する時には名残惜しい気分です。こんな時には、明日は特に予定がないのでまた来ようかなあ、なんて考えが頭に浮かんだりします。
精神障がいを抱え、人と関わることに不安を感じるCさん
PM1:00 来所
Cさんは毎月LINEで送られてくる行事予定表をみて自分が楽しめそうなプログラムを選んで参加するようにしています。この日は「たこやきパーティー」。以前は料理が得意だったCさん、病気になってからは料理はお母さんに任せっきりです。「家でも作ったことあるので、たこやきだったらできるかな」と思ってこの日の参加を決めました。
PM1:30 プログラム参加
調理プログラムはシステムキッチンのある2階で行います。参加はスタッフを含めて10人でした。シエルブルーのたこやきは、本格的で美味しいと人気のプログラムです。
調理プログラムは材料の買い出しがあるため、締め切りまでに参加を表明し参加費を払います。今日の参加費は200円でした。
調理中はみんな集中して調理するので、誰かと話さなければならないというプレッシャーがありません。スタッフが声を掛けてくれるので自分が何を担当するかもよく分かり安心して調理することができます。食べる時はスタッフや他の利用者とも楽しくおしゃべりできました。今日はお腹いっぱいで大満足。
PM3:00 帰宅
帰る時に次回参加しようか迷っているプログラム「おしゃべり会」についてスタッフに尋ねてみました。サイコロトークで出た目のお題について話をするのだと教えてもらい、雑談は苦手ですが、お題があるなら大丈夫かなと思って参加することにしました。月に1度か2度の来所ですが、スタッフがいつも温かく迎えてくれるので安心して通えます。